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文科省:歯学教育の改善・充実の調査&6提言・要望
投稿者:訪問歯科119番
文部科学省は2月 24 日、歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議(座長=江藤一洋)での議論をまとめ、提言・要望をまとめ公表した。
これは、歯学教育の質の向上及び歯学教育に対する社会の理解・信頼の確保を図るために行なわれた。 ○「歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議第1次報告」、○「第1次報告を踏まえた平成24年度フォローアップ調査まとめ」、○「歯学教育の質向上のための施策の方向性」等を踏まえ、このたび、以下のとおり本会議の提言・要望をあらためて取りまとめましたので、各歯学部においては、積極的な対応をお願いします。 ①診療参加型臨床実習の充実:○ 歯科医師として必要な臨床能力の確実な修得のため、引き続き、診療参加型臨床実習の充実に向けた取組をお願いします。○ 充実にあたっては、「診療参加型臨床実習コア・カリキュラム事例集(案)」「診療参加型臨床実習・臨床研修連携手帳(案)」、「歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議第1次報告を踏まえた平成 24 年度フォローアップ調査まとめ」を踏まえた取組を推奨します。 ②多様な歯科医療ニーズ等に対応した歯科医師養成:○ 歯学教育に対する社会のご理解・信頼の確保、及び歯科医師の活躍の場の拡大を図っていくためには、社会の変革の推進役となる歯学部づくりが必要です。○ そのため、各歯学部におかれては、それぞれの強みや特色 を活かしながら、多様な歯科医療ニーズ(在宅歯科医療、地域包括ケアの構築、口腔がん、スポーツ歯科、歯科法医学、健康長寿社会の実現、革新的な歯科医療機器の開発・普及等)に対応した歯科医師の養成や、地域又は世界規模の課題解決に向けて、引き続き積極的な取組をお願いします。
③教育活動等に関する情報の公表:○ 各歯学部における教育活動等の情報(入学者選抜区分ごとの授業料・入学料・留年率・国試合格率、診療参加型臨床実習の実際、学習成果、教育の内部質保証など)は、受験生や在学生にとっても有用な情報となることから、各歯学部は、大学ホームページに掲載するなどの方法により広く公表するとともに、社会的評価を踏まえた適切な対応に取り組むようお願いします。 ④歯学教育認証評価の導入:○ 日本の歯学教育の更なる質の向上を図るとともに、日本の歯学教育が国際標準を超えていることを証明するためには、分野別歯学教育認証評価を導入し、世界を先導することが必要と考えます。○ 現在、文部科学省の補助金事業として平成24年度から「歯学教育認証制度等の実施に関する調査研究」(東京医科歯科大学、新潟大学、九州歯科大学、東京歯科大学、大阪歯科大学)が実施されていますが、本会議としては本事業に期待するとともに可能な協力を行っていきます。○ 各歯学部においても、歯学教育認証評価の導入及び本事業へのご理解・ご協力をお願いします。 ⑤平成 26 年度以降のフォローアップ調査の実施:○ 「歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議第1次報告」を踏まえたフォローアップ調査については、「平成 26 年度以降のフォローアップ調査の方向性」のとおり取りまとめましたので、ご理解・ご協力をお願いします。 ⑥歯学部入学定員:○ 入学定員充足率の極端な超過校と低下校があること等は、歯学教育の質の低下につながる恐れがあるため、入学者選抜にあたっては、歯科医師抑制に関する閣議決定(S61.7、H10.5)を踏まえ、入学定員(募集人員)内での受入れの遵守について徹底を図るとともに、入学定員未充足の歯学部については、適正な入学定員の設定や入学者選抜の改善等、優れた入学者の確保に取り組むようお願いします。
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