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食生活改善で認知症が予防できる。訪問歯科診療、口腔ケアの関連について

投稿者:訪問歯科119番

 

福岡県久山町において九州大進める疫学調査「久山町研究」の解析から食事と認知症の関係が明らかになってきました。

「運動や食生活を改善することが認知症の予防に重要」と指摘しています。

調査の内容は、認知症の症状が出ていない60~80歳の計1006人の食事内容を17年間、追跡調査され、

そのうち計271人が認知症になり(うちアルツハイマー病144人、脳血管性認知症88人)、

米、パン、麺、芋類、大豆、みそなどの摂取量と認知症の発症の関連を調べられました。

【米は控えめが良い!?】

その結果、野菜・牛乳・乳製品・大豆・大豆製品などの摂取量が多く、米を控えめにする食事パターンが認知症の発症を抑えていることが判明した。

ただし、米は「減らすとよい」との結果になったが、米だけで調べると認知症の発症と関連はなかった。

一定の摂取カロリーの中で、米の摂取量が多くなると、野菜などおかずの量が減り、発症の危険度が上がるのではないか」と分析する。

【乳製品の効果は高い!?】

また、「増やすとよい」となった牛乳・乳製品の成分と摂取量を検証したところ、牛乳・乳製品に含まれるカルシウムやマグネシウムに予防効果があることが分かった。

またアルツハイマー病の原因物質の一つと考えられている酸化代謝物「ホモシステイン酸」を下げる作用のあるビタミンB12が豊富に含まれ、

アルツハイマー病を含む認知症の発症率が下がったという。

在宅歯科医療(訪問歯科診療、口腔ケア、口腔リハビリ)が関わるお口の健康と食事の関連についても認知症予防と密接な関係があることもわかっています。

認知症は治療法が確立しておらず、予防薬もありません。久山町の疫学調査で認知症の実態をさらに詳しく把握していただき、予防につなげて頂きたいと思います。

◇久山町研究

 久山町の40歳以上の住民を対象に「健康診断事業」として実施され、九大と地元の開業医が協力し医療相談、追跡調査を実施する。受診率は80%以上。町の協力で町外に転居した人にも協力を求め、追跡率は99%とされる。当初は脳卒中が研究の中心だったが、現在は認知症や糖尿病など生活習慣病全体に広がった。死亡後も80%以上の住民が解剖に応じて死因や病巣を確認しており、世界でも類を見ない疫学調査として知られる。認知症の場合も生前は専門医が診断し、死亡後も高い割合で病理解剖によって認知症を確認している。

 

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訪問歯科119番/在宅歯科医療支援機構 0120-763-182

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