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平成26年度の診療報酬改定率決定:歯科=+0.99%
投稿者:訪問歯科119番
平成 26 年度診療報酬改定率が 12 月 20 日に決定した。
官邸・財務省の引き下げ意向が連日報道され、“マイナス”あるいは“ゼロ”と言う見方が出ていたが、
最終的には政治折衝となり、①診療報酬本体=改定率 +0.73%(+0.63%)、各科改定率 医科 +0.82%
(+0.17%)、歯科 +0.99%(+0.87%)、調剤+0.22%(+0.18%)。( )内は、消費税率引上げに
伴う医療機関等の課税仕入れにかかるコスト増への対応分。
なお、②薬価改定等=改定率 ▲0.63%(+0.73%)、薬価改定 ▲0.58%(+0.64%)、
材料価格改定 ▲0.05%(+0.09%)。全体で 0.1%引き上げることを決めた。
ただ、消費税増税に伴う医療機関の仕入れコスト増の補填分を除くと、
実質の改定率はマイナス 1.26%となる。 診療報酬は医師の技術料に相当する「本体部分」と、
薬や材料の価格である「薬価部分」で構成し、2年に1度見直される。実質的なマイナス改定は
20 年度の改定以来6年ぶり。 26 年度改定では、市場実勢価格を反映させ、薬価部分を 1.36%
引き下げる一方、本体部分は 0.1%引き上げる。また通常の改定率とは別に、来年4月の消費税増税に
伴う補填措置として 1.36%を上乗せしたため、全体では 0.1%のプラスとなった。0.1%の引き上げには
新たに約 200 億円の保険料と約 160 億円の税金、約 50 億円の患者窓口負担が必要になる。
改定率が決まったことで、個々の診療項目の点数の貼り付けに作業・関心が集まる。歯科の分野では、
医科同様に、初再診料である基本診療料を含め、中医協委員を務めている堀憲郎・委員は今までの議論の中で、
診療報酬改定へのポイントについて以下のような発言をしていた。
「う蝕・歯周治療への対応は当然ですが、前回改定から歯科本来の口腔機能への評価をお願いしたい」
と主張していた。“咀嚼機能の維持・向上”“医科歯科連携”“嚥下リハビリテーションの強化“などの明確な
方向性が重要とされる。
医科・歯科連携の強化、訪問歯科診療、感染予防、検査項目などの評価に注目される。
まさに、“生活の質を支える歯科医療”を実現する環境整備ができる点数配分なるか問われる。
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